LIFEBOOK WU2/H1(UH90/H1)レビュー
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LIFEBOOK WU2/H1は、14インチ液晶搭載ノートPCとして非常に軽いモバイルPCです(店頭モデルはUH90/H1)。最軽量モデルで約758gという軽さを実現。
WU2/H1は14インチディスプレイ搭載ノートPC。 先代モデルのWU2/G2は、一回り小さな13.3インチパネル搭載で736g(最軽量モデル)という軽さを実現していました。本モデルは先代モデルよりも約22g重くなっていますが、軽さよりも、画面の見やすさ/使い勝手の向上を追求しています。
→参考:先代モデルWU2のレビュー
LIFEBOOK WU2/H1の主な特徴は次のとおり。
- 最軽量モデルで800gを切る軽さ
- スリム/コンパクトなボディでありながら堅牢性も確保
- 第13世代インテルCoreプロセッサを選択可能
- 5G対応モデルを用意
5Gに対応した5G軽量モデルと、5Gに対応しない軽量モデルの2つが用意されています。
メーカーより販売モデル(UH90/H1ピクトブラック)と
直販モデル(WU2/H1フロストグレー)をお借りすることができたので、ここでは両方のモデルを使って特徴・スペック等について解説します。なおフロストグレーモデルの一部の写真には先行機を使用しています(販売モデルとは外装等が異なる部分があります)。また発表会にも参加したのでそのときの写真も掲載しています。
LIFEBOOK WU2/J3(2024年10月モデル)
LIFEBOOK WU2/H1の後継モデルとしてWU2/J3が登場しました。14.0インチ液晶搭載のモバイルノートPC。最軽量モデルで約744g(直販モデルWU2/J3の場合)/約848g(店頭モデルUH90/J3の場合)という軽さを実現。5G対応モデルも用意されています。詳しくは、LIFEBOOK WU2/J3レビューを参照してください。
【参考】LIFEBOOK UH90/H1(WU2/H1)に関する動画
LIFEBOOK UH90/H1(WU2/H1)に関する動画をYouTubeにアップしています。
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ず富士通Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です(販売モデル:UH90/H1ピクトブラックとWU2/H1フロストグレー・先行モデル:UH90/H1フロストグレー)。
【レビュー機のスペック】
■販売モデル:UH90/H1ピクトブラック
第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD/CPU内蔵グラフィックス
■販売モデル:WU2/H1フロストグレー
第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/32GBメモリ/256GB SSD/CPU内蔵グラフィックス
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1)軽量ボディを実現
LIFEBOOK WU2/H1(UH90/H1)の最大の特徴は軽さ。
最軽量モデルで約758gという軽さを実現。一般的な14インチノートPCの場合、約1.4kg程度の重量があるので、800gを切っているのはすごく軽いです。
モデル | 【店頭モデル】 UH90/H1 |
【直販モデル】 WU2/H1 軽量モデル |
【直販モデル】 WU2/H1 5Gモデル |
重量 (最軽量構成) |
■64Whバッテリ搭載 ピクトブラック:848g フロストグレー:858g シルバーホワイト:858g |
■25Whバッテリ搭載時 ピクトブラック:758g シルバーホワイト:768g フロストグレー:768g ■64Whバッテリ搭載時 ピクトブラック:868g シルバーホワイト:878g フロストグレー:878g~ |
■64Whバッテリ搭載 ピクトブラック:928g |
カラーリングによって微妙に重さが異なります。一番軽いのがピクトブラック。
また店頭モデルと直販モデルによっても重さが異なります。直販モデルの軽量モデルで、バッテリ容量の少ない25Wh搭載モデルを選択したときに一番軽くなります。他のモデルでは64Whバッテリしか選べません。
店頭モデルのピクトブラック(64Whバッテリ搭載)。実測値で816gなので、カタログ値よりも32g軽いですね。
直販モデルWU2/H1の64Whバッテリ搭載モデル。実測値で858gです。カタログ値では、ピクトブラックよりもフロストグレーの方が重いんですよね。軽さにとことんこだわるならピクトブラックモデルがおすすめ。
どちらも初めて持つと、あまりに軽いのでびっくりすると思います。
本当にPCとして動くの?と疑問に思ってしまうくらいの軽さ。
これだけ軽いとフットワーク軽く持ち歩けると思います。
軽いので自在に持つことが可能。
こんな風に指だけで支えても、あまり重いとは感じません。
人差し指と親指だけで掴んでも、しばらく持っていられます。
ディスプレイの外枠(ベゼル)が狭いスリムベゼルデザインを採用。左右のベゼルだけでなく上下のベゼルも狭い4辺スリムデザインです。
左右のベゼルは超極細です。これだけ細くて大丈夫なのか心配になるぐらいです。
下辺のベゼルもほとんど見えないぐらいの細さ。
4辺スリムベゼルを採用することにより、画面を見ているときにベゼルの存在が気になりにくくなり画面への没入度を高められるというメリットを享受できます。
スリムベゼルのおかげもあり、ボディはコンパクトです。とても14インチパネル搭載ノートPCとは思えません。
B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
一般的な14インチノートと比べてみました。上の画像の右がレビュー機です。同じサイズの14インチパネルを搭載していても、レビュー機の方がコンパクトなのがわかりますね。
重さもレビュー機が900g弱なのに対し、こちらの14インチノートは約1.5kg。レビュー機の方が600g以上も軽いです。レビュー機は半分強の重さしかありません。すさまじい軽さです。
厚さは最厚部で17.3mm。極薄とまではいきませんが、スリムなボディに仕上がっていると思います。
これぐらいの厚みだと掴みやすいですね。
さっと持ちあげて動かすことが可能。
非常にコンパクトなので、ビジネスバックからの出し入れもすごくスムーズ。僕が使っているビジネスバックの場合、取り出すときにボディの左右がバッグに当たることはありませんでした。
ディパックからもストレス無く取り出せます。
コンパクトなボディなので、膝の上に置いても、ボディが足の幅からはみ出すことはありませんでした。
底面部の背面部寄りの左右の端に、耐衝撃フットが配置されています。これにより、カバーを閉じた状態でボディを机などに置いたときの衝撃を和らげることができます。
これだけコンパクト/スリム/軽量だと、堅牢性が心配になりますが、各種テストをクリアしており、安心して外に持ち出せます。
また富士通カスタマイズモデル(直販モデル)の場合、通常1年間の標準保証が3年間に延長されます(ユーザー登録が必要)。
2)スペックをチェック(軽量モデルと軽量5Gモデル)
WU2/H1(UH90/H1)の主なスペックは次のとおり。店頭モデルのUH90/H1、直販モデルのWU2/H1の軽量モデル/5G軽量モデルに加え、14インチノートとしては世界最軽量を実現したWU-X/H1のスペックを比較してみました。
モデル | 【店頭モデル】 UH90/H1 |
【直販モデル】 WU2/H1 軽量モデル |
【直販モデル】 WU2/H1 5Gモデル |
【参考】 【直販モデル】 WU-X/H1 最軽量モデル |
ディスプレイ | 14.0/縦横比16:10 (ノングレア液晶 / 1920×1200ドット/ 1677万色 ) |
14.0/縦横比16:10 (ノングレア液晶 / 1920×1200ドット/ 1677万色 ) |
14.0/縦横比16:10 (ノングレア液晶 / 1920×1200ドット/ 1677万色 ) |
14.0/縦横比16:10 (ノングレア液晶 / 1920×1200ドット/ 1677万色 ) |
CPU | インテルCore i7-1360P |
インテルCore i3-1315U インテルCore i5-1335U インテルCore i7-1355U |
インテルCore i5-1340P インテルCore i7-1360P |
インテルCore i5-1335U インテルCore i7-1355U |
メモリ | 標準16GB/最大16GB[オンボード/増設・交換不可] (デュアルチャネル) |
<Core i5/i7搭載時> 8GB/16GB/32GB <Core i3搭載時> 4GB/8GB [オンボード/ 増設・交換不可] (デュアルチャネル) |
16GB/32GB/最大32GB [オンボード/ 増設・交換不可] (デュアルチャネル) |
8GB/16GB/32GB [すべてオンボード/ 増設・交換不可] (デュアルチャネル) |
ストレージ | 約512GBSSD(PCIe) | 約256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe) | 約256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe) | 約256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe) |
WiFi 6E | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
5G/4G/3G対応 | - | - | ◎ | - |
キーボード (かな表記なし/かな表記あり) |
かな表記なし | かな表記なし/ ピクトブラック選択時のみ「かな表記あり」を選択可能 |
かな表記なし/かな表記あり | かな表記なし/かな表記あり |
キーボードバックライト | ◎ | ◎ | ◎ | - |
端子類 | Thunderbolt 4 USB4(Gen3) Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)、 USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)、HDMI、LAN、microSDカードリーダー |
USB3.2(Gen2)Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)、 USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)、HDMI、LAN、microSDカードリーダー |
Thunderbolt 4 USB4(Gen3) Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)、 USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)、HDMI、LAN、microSDカードリーダー | USB3.2(Gen2)Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)、 USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)、HDMI、LAN、microSDカードリーダー |
バッテリ駆動時間 | <64Whバッテリ> 約29.5時間 |
<25Whバッテリ> 約11時間 <64Whバッテリ> 約29.5時間 |
<64Whバッテリ> 約28.0時間 |
<25Whバッテリ> 約11時間 |
カラー | ピクトブラック フロストグレー シルバーホワイト |
ピクトブラック フロストグレー シルバーホワイト |
ピクトブラック | ピクトブラック |
寸法 (幅×奥行×高さ) |
308.8×209× 15.8~17.3mm |
308.8×209× 15.8~17.3mm |
308.8×209× 15.8~17.3mm |
308.8×209× 15.8~17.3mm |
重量 (最軽量構成の場合) |
<64Whバッテリ搭載> ピクトブラック: 848g シルバーホワイト: 858g フロストグレー: 858g |
<25Whバッテリ搭載時> 878g |
<64Whバッテリ> 928g~ |
<25Whバッテリ> 689g~ |
【CPU】
WU2/H1軽量モデルでは、CPUに第13世代インテルCore i3/i5/i7 Uシリーズを選択可能。5G対応モデルではCore i5/i7 Pシリーズ、店頭モデルはCore i7 Pシリーズを選択できます。
第13世代インテルCore | 性能 | 特徴 |
Hシリーズ |
高 ↑ ↓ 低 |
ゲーマーやクリエイティブワーカー向けのハイパフォーマンスモデル |
Pシリーズ |
一般的なユーザー向けのモデル | |
Uシリーズ |
省電力が求められるモバイルPC/タブレットPC向けのモデル |
第13世代インテルCoreプロセッサの種類として、高性能マシンに搭載される「Hシリーズ」、標準的な使い方が想定されるPC向けの「Pシリーズ」、モバイルタイプのPC向けの「Uシリーズ」の3つ挙げられます。その中でWU2/H1軽量モデルは「Uシリーズ」のプロセッサを搭載しており、店頭モデル/5G対応モデルでは、「Pシリーズ」プロセッサを選択できます。
レビュー機のUH90/H1(店頭モデル)には、第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサを搭載。
WU2/H1(直販モデル)には、第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサを搭載。
選択可能なプロセッサの詳細は次のとおり。
CPU | Core i3- 1315U |
Core i5- 1335U |
Core i7- 1355U |
Core i5- 1340P |
Core i7- 1360P |
コアの数 | 6 (Performance-cores:2) (Efficient-cores:4) |
10 (Performance-cores:2) (Efficient-cores:8) |
10 (Performance-cores:2) (Efficient-cores:8) |
12 (Performance-cores:4) (Efficient-cores:8) |
12 (Performance-cores:4) (Efficient-cores:8) |
スレッドの数 | 8 | 12 | 12 | 16 | 16 |
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 | 4.50GHz | 4.60GHz | 5.00GHz | 4.60GHz | 5.00GHz |
キャッシュ | 10MB | 12MB | 12MB | 12MB | 18MB |
■第13世代インテルCoreプロセッサの特徴
第13世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-coresとEfficient-cores)が混在しています。コア数を単純に増やすとマルチスレッド性能も向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第12世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスの高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを引き上げつつ消費電力を抑えることが仕様になっています。
【メモリ】
メモリは店頭モデルが16GBのみ、直販モデルの軽量モデルが4GB/8GB/16GB/32GBを、5G対応モデルが16GB/32GBを選択可能。直販モデルの方が選択肢が多いので、自分のニーズに合ったメモリ容量を積むことができます。ただし、オンボードのメモリを搭載しているため、購入後交換・増設することは不可です。
レビュー機のUH90/H1(店頭モデル)には16GBメモリを搭載。
WU2/H1(直販モデル)には32GBメモリを搭載。
軽量モデルではCore i3プロセッサ搭載時、4GBのメモリを選択できますが、4GBだと、ちょっと負荷がかかると処理にもたつくことがあるので、できれば8GB以上のメモリ容量を搭載した方がいいと思います。
8GBのメモリ容量があれば、Web閲覧/ビジネスアプリの操作/動画再生といった一般的なタスクであれば、それほどストレスなく処理できると思います。
ただし高負荷な作業を行ったり、マルチタスクを実行したりした時に処理にもたつくことがあるので、パフォーマンス重視であれば16GB以上のメモリを積むのもありだと思います。
メモリ容量 | 説明 |
|
4GB |
↓ ↓ 快適 |
価格を低く抑えることができるのが最大のメリットですが、ちょっと負荷のかかる処理を実行しようとすると、動きがもっさりすることがあります。できれば8GBメモリ以上のメモリを搭載するのがおすすめ。 |
8GB | 一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。 | |
16GB | 3Dゲーム、動画/画像編集といった、高い負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。 |
【ストレージ】
ストレージは、高速アクセス可能なSSDのみを選択可能。従来使われていたHDDは選択肢として用意されていません。約256GB/512GB/1TB/2TB SSDを選択可能。
価格 | アクセス速度 | 耐衝撃性 | 静音性 | 重量 | |
HDD | ○ | △ | △ | △ | △ |
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。 | |||||
SSD | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。 |
レビュー機のUH90/H1(店頭モデル)には512GB SSDを搭載。
WU2/H1(直販モデル)には256GB SSDを搭載。
なお、それぞれのレビュー機の使い始めのタイミングのストレージの空き領域は、512GB搭載モデルが400GB、256GB搭載モデルが148GBでした(空き領域はマシン構成等によって異なると思うのであくまで参考程度にしてください)。
【グラフィックス】
グラフィックスはCPU内蔵タイプを搭載。高性能グラフィックス搭載モデルは用意されていません。なので、動画/画像編集など高い描画処理能力を必要とするタスクを快適に処理するのは厳しいと思います。しかし、モバイルノートPCとして利用するWU2でこうしたタスクを実行するケースはほとんどないでしょうから、それほど気にしなくてもいいと思います。
グラフィックス | 性能 | 主な用途 | 本モデルで選択可能 |
CPU内蔵タイプ | ↓ ↓ 高い |
動画再生 | ○ |
NVIDIA GeForce MXシリーズ | 動画再生/軽めのゲーム | × | |
NVIDIA GeForce GTXシリーズ | ゲーム/動画・画像編集 | × | |
NVIDIA GeForce RTXシリーズ | 負荷のかかる ゲーム/動画・画像編集 |
× |
【まとめ】
この構成を見る限り、薄さ/軽さのため性能が犠牲になっている感じはしないですね。モバイルワークで実行するタスクであれば、快適に処理可能な性能を発揮できると思います。
実際に使ってみて、Web閲覧/動画再生といった一般的な作業であれば、ストレスなく実行することができました。
【LIFEBOOK WU-X/H1、WU2/H1、FMV Zero(WU4/H1)の構成別価格比較表】
WU-X/H1 最軽量モデル |
WU2/H1 軽量モデル |
WU2/H1 5Gモデル |
FMV Zero (WU4/H1) |
|||
CPU | バッテリ容量 | 25Wh | 25Wh | 64Wh | 64Wh | 64Wh |
Core i3 | Core i3-1315U/4GB | - | 144,600円 | 148,200円 | - | - |
Core i3-1315U/8GB | - | 152,400円 | 156,000円 | - | - | |
Core i5 | Core i5-1335U/8GB | 174,500円 | 169,800円 | 173,400円 | - | - |
Core i5-1335U/16GB | 190,100円 | 183,100円 | 186,700円 | - | - | |
Core i5-1340P/8GB | - | - | - | - | 189,300円 | |
Core i5-1340P/16GB | - | - | - | 219,900円 | 205,600円 | |
Core i7 | Core i7-1355U/8GB | - | 187,200円 | 190,800円 | - | - |
Core i7-1355U/16GB | 204,400円 | 198,100円 | 201,700円 | - | - | |
Core i7-1355U/32GB | 229,300円 | 223,000円 | 226,600円 | - | - | |
Core i7-1360P/16GB | - | - | - | 237,500円 | 222,000円 | |
Core i7-1360P/32GB | - | - | - | 261,200円 | 246,300円 |
(*OSはWindows11 Home 64bit、ストレージは256GB SSD、その他の選択項目は初期設定のままで統一。価格は税込。クーポン適用前の価格です。記事執筆時点の価格なので直近の価格については必ず富士通直販サイトで確認してください)
LIFEBOOK WU-X/H1、WU2/H1、FMV Zero(WU4/H1)の構成別の価格を表にまとめてみました。
■WUシリーズの2023年モデル(WU-X・WU2・WU4/H1)のスペック/価格比較に関する動画をYouTubeにアップしています。
■パフォーマンスをチェック
レビュー機のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機の構成は次のとおり。
【レビュー機のスペック】
■A)WU2/H1フロストグレー
第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/32GBメモリ/256GB SSD/CPU内蔵グラフィックス
■B)UH90/H1ピクトブラック
第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD/CPU内蔵グラフィックス
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークテストのスコア。
モデル | 画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
A)第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/ 32GBメモリ/256GB SSD |
最高品質 | 1920×1080 | 6111 | 快適 |
B)第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/ 16GBメモリ/512GB SSD |
最高品質 | 1920×1080 | 6426 | 快適 |
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」ベンチマークソフトのスコア。
モデル | 画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
A)第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/ 32GBメモリ/256GB SSD |
高品質(ノートPC) | 1920×1080 | 4753 | 快適 |
B)第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/ 16GBメモリ/512GB SSD |
高品質(ノートPC) | 1920×1080 | 5693 | とても快適 |
A)第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/ 32GBメモリ/256GB SSD |
最高品質 | 1920×1080 | 3463 | やや快適 |
B)第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/ 16GBメモリ/512GB SSD |
最高品質 | 1920×1080 | 4139 | 快適 |
重い負荷のかかる「ファイナルファンタジー15」ベンチマークテストのスコア。
モデル | 画質 | 解像度 | スコア | 評価 |
A)第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/ 32GBメモリ/256GB SSD |
軽量品質 | 1920×1080 | NA | NA |
B)第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/ 16GBメモリ/512GB SSD |
軽量品質 | 1920×1080 | 2781 | やや重い |
(*レビュー機Aでは上手くベンチマークが起動しませんでした)
さすがに負荷のかかるゲームを快適に楽しむのは難しそうですが、負荷が中程度までのゲームなら高品質でも快適に楽しめるという結果が出ています。本モデルはモバイルノートPCですが、構成を選べば、一定のパフォーマンスを発揮できるよう設計されているため、ある程度パワーが必要な人でも安心して使うことができると思います。
■WU2/H1と先代モデルWU2/G2の主なスペックの比較
WU-X/H1(軽量モデル/5Gモデル)と先代モデルWU-X/G2(軽量モデル/5Gモデル)の主なスペックを比較してみました。
モデル | WU2/H1 軽量モデル |
【先代モデル】 WU2/G2 軽量モデル |
WU2/H1 5Gモデル |
【先代モデル】 WU2/G2 5Gモデル |
ディスプレイ | 14.0/縦横比16:10 (ノングレア液晶 / 1920×1200ドット/ 1677万色 ) |
13.3 IGZO/縦横比16:9 (ノングレア液晶 / 1920×1080ドット/ 1677万色 ) |
14.0/縦横比16:10 (ノングレア液晶 / 1920×1200ドット/ 1677万色 ) |
13.3 IGZO/縦横比16:9 (ノングレア液晶 / 1920×1080ドット/ 1677万色 ) |
CPU | インテルCore i3-1315U インテルCore i5-1335U インテルCore i7-1355U |
インテル Core i3-1235U インテル Core i5-1235U インテル Core i7-1255U |
インテルCore i5-1340P インテルCore i7-1360P |
インテル Core i7-1255U |
メモリ | <Core i5/i7搭載時> 8GB/16GB/32GB <Core i3搭載時> 4GB/8GB |
4GB/8GB/16GB/32GB |
16GB/32GB/最大32GB [オンボード/ 増設・交換不可] (デュアルチャネル) |
8GB/16GB/32GB |
ストレージ | 約256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe) | 約256GB/512GB/1TB/2TB SSD(PCIe) | ||
WiFi 6E | ◎ | × | ◎ | × |
5G/4G/3G対応 | - | ◎ | ||
端子類 | USB3.2(Gen2)Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)、 USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)、HDMI、LAN |
Thunderbolt 4 USB4(Gen3) Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)、 USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)、HDMI、LAN | ||
カードリーダー | microSDカードリーダー | SDカードリーダー | microSDカードリーダー | SDカードリーダー |
カメラ | フルHD Webカメラ内蔵(有効画素数約207万画素) | HD Webカメラ(有効画素数約92万画素) | フルHD Webカメラ内蔵(有効画素数約207万画素) | HD Webカメラ(有効画素数約92万画素) |
バッテリ駆動時間 | <25Whバッテリ> 約11時間 <64Whバッテリ> 約29.5時間 |
<25Whバッテリ搭載時> 約11.0時間 <64Whバッテリ搭載時> 約29.5時間 |
約28.0時間 |
約28.0時間 |
カラー | ピクトブラック フロストグレー シルバーホワイト |
ピクトブラック ガーネットレッド シルバーホワイト |
ピクトブラック | |
寸法 (幅×奥行×高さ) |
308.8×209× 15.8~17.3mm | 307×197×15.5mm | 308.8×209× 15.8~17.3mm | 307×197×15.5mm |
重量 (最軽量構成の場合) |
<25Whバッテリ> 約758g~ <64Whバッテリ> 約868g~ |
<25Whバッテリ搭載時> 約736g~ <64Whバッテリ搭載時> 約865g~ |
928g~ | 約898g~ |
【ディスプレイ】
WU2/H1は先代モデルの13.3インチよりも一回り大きな14インチパネルを採用。見やすさを重視しています。縦横比が16:9から16:10に変更された結果、最大解像度も1920×1080ドットから1920×1200ドットに変更されています。
表示できる範囲は、左右は同じですが、縦方向に広く表示できるようになったので、Webブラウザや表計算ソフトなどを仕様する際に、一度に多くの情報を確認できるようになるため、視認性が高まるほか、スクロールの回数が減るので、使い勝手が向上します。
表示面積は17%アップするのでかなり大きく感じると思います。
縦横比16:9の13.3インチパネル搭載ノートを並べてみました。上の画像の左が縦横比16:9の13.3インチノート、右が縦横比16:10の14インチパネル搭載のレビュー機です。
右のレビュー機の方が縦方向に広く表示できているのがわかります。
【CPU】
WU2/H1は第13世代インテルCoreプロセッサを搭載。世代が上がっているので性能アップを見込めます。
【WiFi】
WU2/H1は、新しい規格であるWiFi 6Eに対応しています。
【カードリーダー】
先代モデルはSDカードリーダーが搭載されていましたが、WU2/H1ではmicroSDカードリーダーに変更されています。
【Webカメラ】
先代モデルはHD Webカメラ(有効画素数約92万画素)を搭載していたのに対し、WU2/H1はフルHD Webカメラ(有効画素数約207万画素)を内蔵。画素数がアップしており、より鮮明に撮影できます。またWU2/H1では、Windows Hello対応カメラ搭載モデルを選択可能。
実際にWebカメラで撮影した写真です。
【大きさ/重量】
WU2/H1の方がパネルが大きくなっているので、当然ボディも大きくなっています。厚さもちょっと増しています。重量もわずかに増えています。
3)シンプルなデザイン(グレーモデルを用意)
以前のモデルは、富士通のロゴが天板の中央にあり目に付きやすかったのですが、(上の画像は以前のモデル)
本モデルでは、ロゴは天板部の隅に配置されており、
シンプルなデザインに仕上がっています。
店頭モデルおよびWU2/H1軽量モデルは、ピクトブラック/フロストグレー/シルバーホワイトの3つのカラーリングの中から選択できますが、5G対応モデルではピクトブラックのみを選択できます。
先代モデルで用意されていたガーネットレッドはなくなり、新たにフロストグレーが追加されました。
発表会場には、フロストグレー(上の画像の下段左)とシルバーホワイト(上の画像の下段右)が展示されていました。
こちらは、ピクトブラックのカラーリング。
キーボードおよびその周囲もブラックで統一。
落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
こちらはフロストグレーモデル。
最近グレーカラーが人気のため、このカラーリングを採用したそうです。
ちょっと渋めのカラーリングです。
ちょっとプラモデルっぽく思えてしまうのは僕だけでしょうか・・・
シルバーホワイトカラーモデル(発表会場に展示)。
名前のとおり、ちょっとシルバーっぽい仕上がりです。
3つのカラーリングの中で最も明るめです。
照明の関係で、写真では実際の色合いが上手く表現できていませんが、並べるとカラーリングの違いがはっきりします(上の画像の下の段の左がフロストグレー、右がシルバーホワイト)。
フロストグレーモデルはちょっとくすんだ色合い、シルバーホワイトは鮮やかな色合いです。
4)特徴/使い勝手をチェック
LIFEBOOK WU2/H1の特徴/使い勝手をチェックします。
■搭載している端子類
LIFEBOOK WU2/H1(UH90/H1)に搭載されている主な端子類は次のとおり。
******************************************
【軽量モデル/5G対応モデル/店頭モデルで共通】
・USB3.2(Gen1) Type-A×2(左側面×1(電源オフUSB充電機能付)、右側面×1)
・HDMI
・LAN
・microSDカードリーダー
【軽量モデルのみ】
・USB3.2(Gen2)Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)
【5G対応モデル/店頭モデル】
・Thunderbolt 4 USB4(Gen3) Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)×2(左側面×2)
******************************************
USB Type-C | 本モデルでの対応 |
備考 |
|
Alt Mode-DisplayPort | 外部映像出力可能 | ○ | Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要 |
PowerDelivery対応 | 受給電可能 | ○ | 高速充電可能 |
Thunderbolt 4 | 最大40Gbpsで転送可能 | △ (5G対応モデル/店頭モデル) |
Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり |
5G対応モデルと店頭モデルに関して、Type-C端子はThunderbolt 4に対応。Thunderbolt 4対応器機と接続すれば最大40Gbpsの速度でデータをやりとりすることが可能です。軽量モデルの場合、USB3.2(Gen2)対応なので最大転送速度は10gbpsです。
すべてのモデルで、Alt Mode-DisplayPortとPower Deliveryに対応しています。
対応するモバイルバッテリを接続したところ、無事充電できました。
USB端子類は従来からあるType-A端子が2つ、Type-C端子が2つの合計4個。左側面部と右側面部の両方にUSB端子が配置されているので使い勝手はいいと思います。
またLIFEBOOK WU2/H1ではLAN端子も搭載しています。スリムタイプのノートPCの場合、薄さ重視のため、大きめのLAN端子は非搭載となるモデルが多いのですが、LIFEBOOK WU2ではしっかり搭載されています。富士通の使いやすさへのこだわりを感じます。
LAN端子は右側面部の一番奥に配置されています。
LANケーブルを接続する際は、上の図のように、コネクタを上に引き上げます。
ワイヤレスでネットに接続できない環境でも、アダプタなしでネットに接続することが可能です。
■4画面同時出力可能
LIFEBOOK WU2/H1には、映像出力端子として、
・HDMI端子
・USB Type-C端子(DisplayPort Mode対応)×2
が搭載されており、4画面同時出力することが可能です。
外出先から戻ってきたら複数モニタに接続して広い表示領域を確保することで作業効率をアップできます。
ちなみに、上の画像の一番奥にあるのは4Kテレビ。LIFEBOOK WU2/H1のUSB Type-C端子にType-C/HDMI変換アダプタを接続してHDMIケーブルを介して4Kテレビに接続したところ、4Kの解像度で出力することができました。
また、USB TypeC映像入力端子を搭載した、条件を満たすモニタと接続する場合、USB Type-Cケーブルで接続することで、外部映像出力と同時に充電も実行することが可能です(2つあるいずれのUSB Type-C端子もPower Deliveryに対応しているため)。上の画像では27インチモニタに接続。
いちいち映像ケーブルと電源ケーブルを別々に接続しなくても、一本のケーブルを挿すだけで映像出力と充電を同時に実行できるのは便利。しかもUSB Type-C端子は前後の向きがないので簡単に接続できます。
USBケーブル一本接続するだけで充電もできているのがわかります。ただし、映像出力と同時に充電も実行するには、モニタ側の最大対応電源がLIFEBOOK WU2/H1の電源を上回っている必要があります。レビュー機の場合、65W型のACアダプタを採用していますが、モニタは最大65Wの電源を使用できるため、充電可能です。
なお、F10キーを押す(Fnキーのロックが解除されている場合はFnキーとF10キーを同時に押す)と、接続したモニタの表示方法を選択できます。
F10キーを押すと、画面右に「PC画面のみ」「複製」「拡張」「セカンドスクリーンのみ」の選択肢が表示されます。この中から、ニーズに合った画面表示を選択できます。
■5G対応モデルは5G/4G/3G通信が可能
5G対応モデルの場合、nanoSIMカードスロットが搭載されており、対応するSIMカードを装着することで5G/4G/3G通信が可能になります。
WiFi環境がある場所を探したり、スマホのテザリング環境を使用したりしなくても、PCから直接ネットに接続できるのでかなり快適度がアップすると思います。
なお軽量モデルにはSIMカードスロットが装備されていないので、WiFi経由でネットに接続する形になります。
■リフトヒンジ採用
LIFEBOOK WU2/H1ではリフトヒンジを採用。液晶部分を90度以上開くと、液晶の下の部分が接地して本体を支える形になります。
ボディと机の間にスペースができるため、エアフローが改善されるほか、キーボードが傾斜する形になるため、キータイピングしやすくなります。
背面部の上部は少し飛び出す形状をしており、接地したときに背面部にキズがつきにくいよう設計されています。
■起動時間
電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまでの時間を計測してみました(直販モデルWU2/H1で計測)。
1回目:16.33秒/2回目:16.32秒/3回目:15.31秒
約15-16秒で起動。それほど待たされる感じはなく起動します。
■プライバシーカメラシャッター搭載
Webカメラが液晶上部に配置されています。
カメラにはプライバシーカメラシャッターが搭載されており、レバーを指で動かすことで、
カメラにフタをすることができます。これにより画像/映像の漏洩問題を防ぐことができます。
■マイクオフ機能
F2キーを押すことでマイクのオン/オフを簡単に切り替えられます。
すぐの音声をオフにしたいときに便利。
■液晶は180度近く開くことが可能
液晶は180度近く開くことができるので、複数の人と画面を共有したい場合などに便利です。
■バッテリ駆動時間/充電時間
直販Webサイトのスペック表にはバッテリ駆動時間は25Whバッテリ搭載モデルで約11時間、64Whバッテリ搭載モデルで約29.5時間と記載されていますが、実際にどのくらい持つのかテストしてみました。
ディスプレイ輝度:80%/電源モード:バランスに設定した状態でYouTube動画を 標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行いました。
レビュー機 | バッテリ消費 | 推定バッテリ駆動時間 |
■店頭モデル:UH90/H1/64Whバッテリ搭載 第13世代インテルCore i7-1360Pプロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD/CPU内蔵グラフィックス |
3時間40分使用して約40%のバッテリを消費 | 単純計算で約9時間10分 |
■直販モデル:WU2/H1/64Whバッテリ搭載 第13世代インテルCore i7-1355Uプロセッサ/32GBメモリ/256GB SSD/CPU内蔵グラフィックス |
5時間30分使用して約50%のバッテリを消費 | 単純計算で約11時間 |
レビュー機はいずれも64Whバッテリ搭載モデルですが、搭載しているCPUが異なります。直販モデルのWU2/H1の方が消費電力の少ない「U」シリーズプロセッサを搭載していることなどから、バッテリ駆動時間が長くなっています。
カタログ値とは大きく乖離していますが、動画再生はバッテリを消費するので、 負荷の軽い作業を実行した場合、もっとバッテリ駆動時間が延びる可能性があります。
バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。
充電時間も計測してみました。
レビュー機 | 充電時間 | フル充電までにかかる時間 |
■店頭モデル:UH90/H1/64Whバッテリ搭載 65W型ACアダプタ使用 |
1時間で約73%充電 | 単純計算で約1時間22分 |
■直販モデル:WU2/H1/64Whバッテリ搭載 45W型ACアダプタ使用 |
1時間で約60%充電 | 単純計算で約1時間40分 (約18分長い) |
2台のレビュー機のバッテリ容量は同じですが、同梱されるACアダプタが異なります。やはり65W型ACアダプタを使用した方が充電時間は短いです。
■サウンド
底面部の前面部寄りにスピーカー穴が2つ配置されています。
実際に音楽を聴いてみましたが、ちょっとカシャカシャする感じがありますが、高音・低音のバランスは良く、聞いていて違和感はないですね。
音に広がりもあり、ライブ動画も楽しめました。軽量ノートPCとしては個人的には十分なレベルだと思います。
■AI メイクアップアプリ「Umore」を搭載
顔の動きに追従してエフェクトをかけることのできるAIメイクアップソフト「Umore」を搭載。Web会議等で見た目を重視したい場合や身だしなみに時間をかけられない場合に便利です。
■Made in Japan
レビュー機はいずれも日本で生産されていました。国内生産なので、運送に伴うトラブルが発生するリスクを減らせます。底面部に貼り付けられているシールには「MADE IN JAPAN」という記載があります。
5)各パーツをチェック
LIFEBOOK WU2/H1の各パーツをチェックします。
■ディスプレイ
ディスプレイの主なスペックは次のとおり。
WU2/H1 |
|
サイズ |
14.0インチ |
縦横比 |
16:10 |
最大解像度 |
1920 x 1200ドット |
光沢/非光沢 |
非光沢 |
14インチパネルを搭載。
13.3インチ、16インチノートを並べてみました。上の画像の真ん中がレビュー機です。
前述したように16:10の縦横比で縦に広く表示できます。最大解像度は1920×1200ドット。
縦横比16:9の14インチパネルを搭載したノートPC(上の画像の左)とレビュー機(上の画像の右)を並べてみました。
レビュー機の方が縦に広く表示できているのがわかりますね。
画面表示は綺麗。
色表現も非常に鮮やかです。
隣にいた家人があまりの綺麗さにびっくりしていました。
黒い部分もしっかりめに描写できます。
色域の狭いパネルを搭載した14インチノート(上の画像の左)と比べてみました。レビュー機の方が暖色系が忠実に表現されています。
表示の綺麗なIPSパネル搭載の27インチモニタに同じ画像を映し出してみましたが、 ほとんど差を感じないですね。
色の表現が鮮やかで臨場感もあるので動画も楽しめると思います。
視野角も広めです。
非光沢パネルを採用しているため、映り込みが発生しにくく、長時間見続けても目が疲れにくいと思います。
メリット |
デメリット |
|
光沢パネル | ・色の表現が鮮やかなので綺麗な映像/画像を楽しめる | ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい ・ぎらつきやすいので、長時間見続けると目が疲れる |
非光沢パネル | ・映り込みが発生しにくい ・ぎらつきにくいので目が疲れにくい |
・光沢パネルと比べて、色味が淡い感じになる |
明るいパネルを採用。
輝度を最大にすれば、直射日光の下でも個人的には見づらさはほとんど感じませんでした。
■キーボード
富士通のノートPCは、キーボードが使いやすいことで定評がありますが、軽量モバイルPCのLIFEBOOK WU2/H1もキーボードの仕様にこだわっています。
特に小さなキーは見当たらないですね。
矢印キーも逆T字レイアウトを採用しているため、押しやすいと思います。
Enterキーも大きめです。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は約1.5mm。スリムタイプPCの場合、約1.3mmのキーストロークしかないモデルもありますが、LIFEBOOK WU2/H1では、スリムノートPCながら深めのキーストロークを確保しています。
キーピッチ(キー間の距離)は19mm。
デスクトップに同梱されるフルサイズのキーボードと同程度のキーピッチを確保しています。なので窮屈感はないですね。
キーの重さは指の力に合わせて2段階に調整されており、タイピングしやすさにこだわっています。
バックライトが付いているので、暗い環境でも快適にタイピングできます。明るさは2段階の設定が可能。
オン・オフの切り替え/明るさの設定は、Fn+スペースキーで実行します。
ちょっと気になったのがキートップのフォント。レビュー機はフロストグレーモデルなのですが、キーが薄いグレーでフォントが白になっており同系色なので、個人的にちょっと見づらく感じるんですよね。
特にファンクションキーは小さめで、一番遠い位置に配置されているため、何が書いてあるのか判別しにくく感じることがありました。
こちらはピクトブラックモデル。黒地に白のフォントなので見やすいです。
こちらは発表会に展示されていたシルバーホワイトモデル(UH90/H1)。こちらも見やすそうです。
■タッチパッド
タッチパッドはクリックボタン部分が物理的に別になったタイプを採用。
タッチパッドの領域は少し小さめですが、操作に支障を感じることはありませんでした。
クリックボタン部分は少し高さが設定されており、位置がわかりやすいうえ、
ちょうど押しやすい大きさで、軽く押すだけで反応してくれるのでストレスなく使えます。
最近ではタッチパッドとクリックボタンが一体になったタイプが多くなっていますが、個人的には、別になったタイプの方が反応が良くて好きですね。
F4キーを押すことで、タッチパッドのオン/オフを切り替えられます。
キータイピングに集中したいときなどに便利。
■左側面部
写真左から順に、
・盗難防止用ロック取り付け穴
・USB3.2 (Gen2) Type-C端子×2(5G対応/店頭モデルの場合はThunderbolt 4 USB 4(Gen3) Type-C 端子×2)
・USB3.2 (Gen1) Type-A端子(電源オフUSB充電機能対応)
・マイクラインイン/ヘッドホンラインアウト・ヘッドセット兼用端子
が配置されています。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。
■右側面部
写真左から順に、
・microSDカードリーダー
・USB3.2 (Gen1) Type-A端子
・HDMI出力端子
・LAN端子
が配置されています。
右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。
左右の側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。接続したり取り外したりする頻度が高いイヤホンケーブル、microSDカードスロットが一番手前に配置されています。その次に使用頻度の高いUSB端子がその奥、というように使い勝手重視の配置になっています。
■前面部
前面部に端子類は配置されていません。
中央部分が少し飛び出す形状をしているので、
カバーを開けるときに指をひっかけやすいです。
■背面部
背面部に端子類はなし。
■底面部
底面部にはスピーカーに加えて、通気孔が配置されています。
6)同梱物をチェック
LIFEBOOK WU2/H1の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。本モデルでは45W型のACアダプタと65W型のアダプタが用意されています。レビュー機の店頭モデル(UH90/H1)には65W型のACアダプタが同梱されていました。直販モデル(WU2/H1)では65W型/45W型のいずれかを選択可能です(この記事執筆時点で、65W型を選択すると+1,600円です)。
65W型のACアダプタ。
モバイルノートPCだけにACアダプタはコンパクトなつくりになっており、片手で握れるサイズです。
平べったい形状をしていますね。
ケーブルにはフックが付いており、ACアダプタに巻きつけて留めておくことが可能。
電源ケーブルの接続端子にはUSB Type-C端子を採用。
左側面部にUSB Type-C端子が2つ搭載されていますが、どちらに接続しても充電できます。オレンジの充電中を示すランプが点灯していますね。
充電時、USB端子の横にあるバッテリーステータスランプが点灯します。
電源ケーブル。
65W型ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は241g。
本体と合わせた重量は1056g。一般的な13インチモバイルノートの本体と同じ位ですかね。このぐらいの重さであれば、ACアダプタと電源ケーブルを一緒に持ち歩く場合でも、大きな負担にはならないと思います。
こちらは45W型ACアダプタと電源ケーブル。
片手で握れるくらいの大きさですが、
厚みがあります。65W型とは形状が異なりますね。
ケーブルには集束バンドが付いており、束ねることができます。
接続端子にはこちらもUSB Type-C端子を採用。
45W型ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は248g。65W型よりも7g重くなっています。
本体と合わせた重量は1106g。
オプションでAnker USB急速充電器(Anker PowerPort lll 3-Port 65W Pod/約130g)とUSB-Cケーブル(Anker PowerLine lll Flow USB-C & USB-C ケーブル 1.8m/約64g)を選べるようになりました(写真はAnkerの発表会に招待されたときに撮影)。
重量は約130+約64=約194g(カタログ値)。本体に同梱されている65W型ACアダプタ/電源ケーブルを合わせた重量は241g(実測値)なので47g軽量化、45W型ACアダプタ/電源ケーブルを合わせた重量は248g(実測値)なので54g軽量化できます。
最大65W出力が可能。非常にコンパクトなつくりになっています。
USB Type-C×2/USB Type-Aの合計3個の端子を搭載。2つのUSB-Cポート使用時は最大45Wと20Wで出力できます。WU2/H1を充電する際、45Wを使用し、USB Type-C端子を1つ占有する形になります。なので残りの20Wでスマホなどの他のデバイスを充電することが可能です。
急速充電器にコンセントが内蔵されているため、電源ケーブルは不要です。
以上、LIFEBOOK WU2/H1(UH90/H1)について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。
LIFEBOOK WU2/H1の主な特徴
- 最軽量モデルで800gを切る軽さ
- スリム/コンパクトなボディでありながら堅牢性も確保
- 第13世代インテルCoreプロセッサを選択可能
- 5G対応モデルを用意
LIFEBOOK WU2/H1(UH90/H1)は最軽量モデルは800gを切る軽さを実現したモバイルノートPC。パネルも14インチと大きめで使い勝手にこだわった仕様になっており、パネルが大きくなってた分、見やすくなっているわけで、高い機動性を確保しつつ、作業効率もアップできます。
5G対応モデルを選べば、外出先でもストレス無くネットに接続可能。
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