LIFEBOOK WA3/J3(AH77/J3)レビュー/富士通FMVパソコン比較購入ガイド

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LIFEBOOK WA3/J3(店頭モデルAH77/J3)16インチディスプレイを搭載したホームノートPC。第12世代/第13世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルを選択できます。

富士通LIFEBOOK WA3/J3レビュー

【プロモーション/貸出機材提供:富士通クライアントコンピューティング(株)】

LIFEBOOK WA3/J3(AH77/J3)の主な特徴は次のとおり。

  • 16インチディスプレイを搭載
  • 第12世代/第13世代インテルCore プロセッサ搭載モデルを選択可能
  • テンキー搭載
  • 光学ドライブ搭載モデル
  • 充実した端子類を搭載

メーカーからLIFEBOOK AH77/J3をお借りすることができたので、ここでは、WA3/J3(AH77/J3)の特徴・スペック・使い勝手等について詳しくチェックします。

【参考】富士通LIFEBOOK AH77/J3(直販モデルWA3/J3)動画

富士通LIFEBOOK AH77/J3(直販モデルWA3/J3)に関する動画をYouTubeにアップしています。

*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ず富士通Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

レビュー機のスペック【AH77/J3フルフラットファインパネルモデル】

CPU:Core i7-1360Pプロセッサ/メモリ:32GB/ストレージ:約512GB SSD(PCIe)/グラフィックス:インテル Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵)

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1)16インチノートPC

本モデルは縦横比16:10の16インチパネルを搭載。

先代のWA3シリーズは15.6インチパネルを搭載していましたが、 本モデルは縦方向にパネルが大きくなっています(上の画像の左が15.6インチノート、右がレビュー機)。

このため画面が大きく見やすくなるほか、縦方向に表示領域が広くなり、スクロール回数を減らして作業効率をアップできます。

14インチノートPCと比較するとこんな感じ(上の画像の右がレビュー機)。

ボディの厚さは約26.8mm。 最近のノートPCとしては非常に分厚いですね。

光学ドライブや豊富な端子類を搭載しているので、これだけ分厚いんだと思います。

一般的な16インチノートPCと比べると、分厚さがよくわかりますね(上の画像の下側がレビュー機)。

重量は2.064kg(実測値)

結構重いです。気軽に持ち運ぶのは厳しいと思います。

片手で持つとちょっと震えます。

通常は据え置きタイプとして使用し、 必要に応じて室内を移動して使う、というのがベターでしょうね。外に持ち出す場合は、ちょっと気合いが必要だと思います。

分厚いですが、ぼくの持っているビジネスバッグや

デイパックからは割とスムーズに取り出せました。

ボディが分厚くしっかりしているので、丈夫な感じの仕上がり。 片手で持っても剛性に不安は感じなかったですね

2)スペックをチェック

レビュー機は店頭モデルのAH77/J3ですが、直販モデルとしてWA3/J3が用意されており、WA3/J3の方が多彩なカスタマイズが可能です。

モデル WA3/J3【直販モデル】
(フルフラットファインパネル選択時
)
WA3/J3【直販モデル】
(スーパーファインパネル選択時)
AH77/J3【店頭モデル】
ディスプレイ 16.0インチ
フルフラットファインパネル
1920×1200ドット
16.0インチ
フルフラットファインパネル
1920×1200ドット
16.0インチ
フルフラットファインパネル
1920×1200ドット
CPU

インテルCore i7-1360P

インテルCore i7-1255U
インテルCore i5-1235U
インテルCore i3-1215U

インテルCore i7-1360P
メモリ 約64GB(32GB×2)/約32GB(16GB×2)/約16GB(8GB×2)/約8GB(8GB×1) 約32GB
SSD 【以下より1つを選択可能】
・約2TB SSD(PCIe)
・約1TB SSD(PCIe)
・約512GB SSD(PCIe)
・約256GB SSD(PCIe)

・約512GB SSD(PCIe)
グラフィックス Intel Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵) <Core i7 / Core i5 搭載時>インテルIris Xe(CPU内蔵)
<Core i3 搭載時>インテルUHD(CPU内蔵)
Intel Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵)
光学ドライブ 【以下より1つを選択可能】
・BDXL対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
・スーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応)
【以下より1つを選択可能】
・BDXL対応Blu-ray Discドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)
端子類 HDMI/LAN/ヘッドホン・マイク/SDカードリーダー/USB Type-A 3.2(Gen1)×2
USB Type-C USB4(Gen3)×1
USB 3.2(Gen2)×1
カメラ FHD(約207万画素/シャッター付き)
WiFi Wi-Fi 7対応 Wi-Fi 6E対応 Wi-Fi 7対応
Microsoft Office Home and Business 2024 △(選択可能)
カラーリング ブライトブラック 【以下より1つを選択可能】
・ブライトブラック
・ファインシルバー
・メタリックブルー
ブライトブラック
バッテリ容量 50Wh
駆動時間(動画再生時/JEITA3.0) 約4.1時間 <Core i7 搭載時>約5.5時間
<Core i5 搭載時>約5.4時間
<Core i3 搭載時>約5.3時間
約4.1時間
サイズ 360.0×243.5×26.8mm
重量 約2.0kg 約1.9kg 約2.0kg

【CPU】

CPUは、店頭モデルが第13世代インテルCore i7-1360Pを、直販モデルでは、それに加えて第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルを選べます。

本モデルが登場した時点の最新のプロセッサはAI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraなので、旧世代のプロセッサを搭載していることになります。

そこまでの高性能は不要でコスパ面を重視したということなんでしょうか。選択肢としてCore Ultra搭載モデルがあっても良かったと思うんですけどね。

【メモリ】

メモリは店頭モデルが32GBで十分な容量を確保。直販モデルは最大64GBまでカスタマイズ可能。コスパ重視なら8GBメモリもありですが、性能重視なら16GB以上のメモリを積むことをオススメします

メモリ容量  
説明
8GB  


快適
一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。
16GB 重い負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。

【ストレージ】

ストレージは、高速アクセス可能なSSDのみを選択可能。約256GB/512GB/1TB/2TB搭載モデルを選べます。

256GBだと、大容量データを扱った場合にすぐにストレージ残量がなくなってしまうので、大容量のデータを多数扱うことがわかっている場合、長期間継続使用することを考えている場合には、ストレージ容量に余裕を持てるよう、大容量のSSDを搭載した方が、長い目で見れば安くつくと思います。

【グラフィックス】

グラフィックスはCPU内蔵タイプを搭載。高性能グラフィックス搭載モデルは用意されていません。なので、動画/画像編集など高い描画処理能力を必要とするタスク向けのマシンではないですね。

3)ベンチマーク/ファンの音/熱

性能をベンチマークでテストしました。レビュー機のスペックはこのとおり。
レビュー機のスペック:インテルCore i7-1360Pプロセッサ/32GBメモリ/512GB SSD/インテルIris Xeグラフィックス (CPU内蔵)

負荷が中程度のベンチマーク「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」の結果は、高品質で「とても快適」、最高品質で「快適」

重い負荷のかかるFF15ベンチマークの結果は「軽量品質」で「普通」、「標準品質」で「やや重い」、「高品質」で「動作困難」

大きな負荷がかかると快適動作は難しいですが、中程度の負荷であれば、ある程度快適に処理できるという結果です。

実際にネットを見る/動画を再生するなど、 本モデルで行うことが多い負荷が軽めのタスクを実行しているとき、ストレスはほとんど感じませんでした。

ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました。 ネットを見るなど一般的な使い方をしているときは17-20dB程度ですごく静か。ほとんどファンの音が聞こえてきません。

FF15ベンチマーク実行時、45dB程度。ファンの回転音が結構聞こえてきます。高い負荷がかかったとき、他のPCの場合30-35dBが多いので、ちょっと音が気になるかもしれません。

一般的な使い方をしているとき、熱はほとんど感じません FF15ベンチマーク実行直後、底面部の通気孔部分がちょっと温かくなりますが、他のPCと比べると発熱は少なめに感じました。

また通気孔のあるキーボード上部もちょっと温かくなる程度。 パームレストに熱はほとんど感じませんでした。 冷却は上手くいっている印象を受けましたね。

4)デザイン

カラーリングは店頭モデルがブライトブラックのみ、 直販モデルがブライトブラックに加えてファインシルバー/ベージュゴールドの3色から選択可能。

レビュー機のブライトブラックは名前のとおり明るい黒色。光の当たる角度によっては、真っ黒というよりはちょっとグレーっぽく見えると思います。

天板部は光が当たると反射します。

触るとすべすべして、心地いい感じ。汚れがちょっとつきやすいですね。

キーボードとその周囲は天板部と同じカラーリングを採用。

キーボードの周囲にはヘアライン加工が施されており、 意匠性を高めています。

底面部の表面はざらざらしており、恐らくここには樹脂が用いられていると思います。掴んだときに指が滑りにくいですね。

4)特徴・使い勝手をチェック

LIFEBOOK WA3/J3の特徴・使い勝手についてチェックします。

■搭載している端子類

LIFEBOOK WA3/J3に搭載している端子類は次のとおり。多彩な端子類を搭載しています。
・USB 3.2(Gen1) Type-A×2(最大転送速度5Gbps)(左側面/右側面)
・USB 3.2(Gen2) Type-C×1(最大転送速度10Gbps)(左側面×1)
・USB4(Gen3)Type-C(最大転送速度40Gbps)(左側面×1)
・HDMI端子
・LAN端子
・SDカードスロット
・マイク・ヘッドホンコンボ端子

SDカードリーダー、LAN端子も搭載しており、端子類は充実していると思います。 USB端子は、Type-Aが2個、Type-Cが2個の合計4個搭載。 2つあるType-CはどちらもDisplayPort、PowerDeliveryに対応しています。

■外部映像出力

Type-C端子経由で27インチモニタに接続してみました。 対応するモニタに接続すれば、外部映像出力と同時に充電も実行できるので大変便利です。

HDMI+USB Type-C×2でモニタに接続して、

4画面同時出力することができました。

■光学ドライブ搭載

最近では少なくなった光学ドライブ搭載モデル。DVDの映像を楽しみたい人にとってはありがたいでしょうね。 ブルーレイ対応ドライブ搭載モデルを選択できます。

■サウンド

底面部の前面部寄りの左右にステレオスピーカーを配置しています。実際に音楽を聴いてみましたが、ちょっとカシャカシャして、クリア感をあまり感じないですね。ただし、聞き慣れると、そんなに違和感はなくなります

■Webカメラにシャッターを用意

約207万画素のWebカメラを搭載。

鮮明に撮影できる印象を受けました。

映像補正アプリのUmoreが同梱されています。

カメラシャッター付きです。

マイクミュート機能も搭載

■認証

店頭モデルと一部の直販モデルでは、顔認証機能が利用可能です。 指紋認証は非搭載。

■バッテリ駆動時間

バッテリ駆動時間を計測。レビュー機には51Whバッテリを搭載。

[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う

条件1
条件2
1時間経過したときのバッテリ使用量
12%
15%
推定バッテリ駆動時間
約8.3時間
約6.7時間

*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。

*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出

条件1の何もしない状態で約8.3時間、条件2の動画再生した状態で約6.7時間バッテリが駆動する計算です。

5)各パーツをチェック

LIFEBOOK WA3/J3の各パーツをチェックしてみましょう。

■パネル

本モデルは16インチのフルフラットファインパネルを搭載。

最大解像度は1920×1200ドットのみで、より高精細なオプションは用意されていません。

パネル表示は鮮明で綺麗。

光沢パネルを採用しているため、色の描写も非常に鮮やかです。

瑞々しい表現が可能で、 映像も楽しめると思います。

ただし光沢パネルなので、周りの映り込みは発生しやすいです。

 
メリット
デメリット
光沢パネル ・色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
・ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
非光沢パネル ・映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
・ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
・光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる

視野角は広め。

パネルは結構明るく、普通に部屋で使っていて暗く感じることはありませんでした。タッチ操作には非対応です。

なお片手だけでカバーを開けることはできません。

パネルはこの角度まで傾けることができました。

■キーボード

キーボードについて見ていきましょう。

キーボードはテンキーを搭載。テンキーは他のキーと同等の大きさを確保しているため押しやすいと思います。

テンキー搭載モデルのため、タッチパッドの位置が結構左です 慣れるまでは目視で位置を確認する必要があるかもしれません。

Enterキーは標準サイズ押しやすいですね。Enterキーとテンキーの 間にスペースがあるため、誤ってテンキーを押してしまう可能性は低いと思います。

キーの側面が透明なプリズムクリアキーを採用。 デザイン面のアクセントになっています。

キーストローク(キーを押し込む深さ)は約2.5mm。 標準的なノートPCは1.3-1.5mm程度なので、すごく深めです。キーを強く押してもボディのたわみはあまり気になりませんでした。

打鍵感はやわらかめ。ちょっとふにゃふにゃする感じ。個人的にはもう少し反発があるほうが好きかな。軽い打ち心地が好きな人にはいいかもしれません。

打鍵音は標準レベルだと思います。 それほどカチャカチャという音が気になりませんでした。

キーピッチ(キー間の距離)は約18.4mm。 フルサイズのキーボード(約19mm)と比べると若干狭めですが、 僕的にはそんなに窮屈な感じはしないですね。キーボードバックライトは非搭載みたいです。

タッチパッドはクリックボタンが物理的に別になったタイプを採用。

タッチパッドは小さめですが、使っていてあんまり小ささは気にならなかったですね。滑りは良く、反応も良好。

クリックボタンの押し心地は軽め。軽く押すだけで反応してくれます。 クリック音もそれほど大きくは感じません。

クリックボタンがタッチパッドと一体になったタイプと比べて、 誤動作が少ないので、僕的にはこちらの方が好きですね。

■左側面部

LAN端子、USB Type-C×2、ステータスランプ、HDMI、USB Type-A、マイク・ヘッドホンコンボ端子を配置。

■右側面部

SDカードスロット、USB Type-A、光学ドライブを配置。

■前面部

前面部に端子類は配置されていません。

■背面部

背面部にも端子類は配置されていません。

■底面部

底面部。前述したように前面部側にスピーカーが配置されています。背面部側に通気孔が設けられています。

6)同梱物をチェック

LIFEBOOK WA3/J3の同梱物をチェックします。

ACアダプタと電源ケーブル。

ACアダプタは片手で握れるコンパクトさ。

65W型のACアダプタを採用。

電源ケーブルは細め。

USB Type-Cで接続するタイプで、

左側面部にある2つのType-C端子のどちらでも充電できます。

ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は302g。

本体と合わせた重量は約2.37kg

ワイヤレスマウスが標準で同梱されています。

高さがなく平べったい形状をしており、操作しやすいです。

クリック音が非常に小さく、カチッという音がほとんどしないですね。 クリック感も柔らかくて心地いいです

まとめ

以上、LIFEBOOK WA3/J3(AH77/J3)について詳しく見てきました。主な特徴をまとめると次のようになります。

LIFEBOOK WA3/J3の主な特徴

  • 16インチディスプレイを搭載
  • 第12世代/第13世代インテルCore プロセッサ搭載モデルを選択可能
  • テンキー搭載
  • 光学ドライブ搭載モデル
  • 充実した端子類を搭載

国内メーカーの富士通製のノートパソコンということで安心感を覚える人も多いと思います。

縦横比16:10の16インチパネルを搭載したスタンダードノートPCでパネル表示が綺麗。 端子類が豊富なうえに光学ドライブも搭載しており、使い勝手重視の構成に仕上がっています。 家の中で使うスタンダードノートPCを探しており、光学ドライブは必須、 富士通製なら安心という人は検討してみてはいかがでしょうか。

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