特徴/富士通ESPRIMO FH90/DNレビュー

富士通ESPRIMO FH90/DNは、23インチの大型液晶を搭載したオールインワンPC。PC本体と液晶が一体化されているため、設置スペースが少なくて済む、ケーブル接続の必要がないというメリットがありますが、拡張性に乏しいというデメリットもあります。

それでは、ESPRIMO FH90/DNの特徴について詳しく見ていきましょう。

23インチという大型の液晶と搭載しているため、筐体は大きいですね。デザインは、ごちゃごちゃした感じがなく、シンプルです。

設置スペースもそれほど大きくはないので、これなら置き場所に困ることはなさそうですね。同梱されているキーボード、マウスはワイヤレス方式なので、離れたところから操作することができるほか、使わないときはしまっておくことができます。

土台部分は円形になっています。それほど設置面積は大きくないのですが、安定性はすごいですね。ピタッとくっついている感じ。ちょっとぶつかったぐらいではびくともしません。

液晶部分は自分の好みの方向に回転させることができます。左右回転は１８０度よりちょっと足りないくらい。軽く押すだけで回転させることができます。

背面部も白で統一。すごくすっきりしています。

背面部からは、ナノイーを放出させることができます。ナノイーとは、水の微粒子イオンで、空気に比べて約6倍寿命が長く、水分量は約1000倍以上になります。カビ菌やにおいなど目に見えない小さな不快の原因を抑制する力があります。

デフォルトでは、ナノイーはオフになっているので、手動でオンにする必要があります。

液晶の角度は調整することが可能です。ただし、液晶部分の重量が重いので、片手では動かせませんでした。片手で土台部分を、片手で液晶部分を持って調整する必要があります。

液晶はすごく精細で綺麗。見ていて鮮やかさがあります。これなら、映画とかも存分に楽しめそうです。

液晶には、光沢タイプのグレア液晶を採用。照明などによる映り込みが発生しますが、実際に使用しているときにそれほど気になることはありませんでした。

最大解像度は1980×1080ドット。さすが23インチという大型液晶を搭載しているだけあって、フルハイビジョンを再生可能なドット数を実現しています。これだけの解像度があれば、ウィンドウを横に2つ並べて作業することも可能なので、作業効率を大幅にアップできます。

Yahoo!のトップページを表示したところです。液晶が大きいので、最大解像度に設定しても文字が小さすぎて見づらいということはありません。

液晶の下部にスピーカーが配置されています。サウンドは、しっとりと落ち着いた感じ。高音の伸びはそれほどでもないのですが、音に厚みがあり、包まれる感じがします。下部にスピーカーがあるので床に反射して響いてきます。ただ、個人的にはもうちょっと高音が響くほうが好きかも。

USB 2.0に比べて理論値で10倍の速度向上を実現するUSB 3.0端子も2つ搭載されています。

前面下部には、電源ボタン、音量調整ボタン、HDDスタータスインジケータなどが配置されています。電源ボタンは、軽く押すだけで電源がオンになってしまうので、誤って押さないよう、注意が必要です。

キーボードは本体と同じく白のカラーリングを採用。通常のキーボードよりもちょっと小さめです。

もうちょっと大きい方が打ちやすかったかも。特にテンキーが小さい感じがします。

キーボードを使わないときは、本体下に収納しておくことができます。

かなり省スペースですね。

マウスもワイヤレス。

ちょっと小さめですが、操作性は良好です。ポインタを思ったところに移動させることができます。

FH90/DNにはテレビチューナーが搭載されているので、リモコンが同梱されています。

FH90/DNは3Dに対応しているため、3Dメガネが1つ同梱されています。 それほど重くなくかけてみて違和感はありませんでした。

FH90/DNでは、携帯電話とリンクさせてデータをやりとりできるF-LINK機能を搭載しています。

またPCの前に人がいなくなったときに画面をオフにする「Sense YOU Technology」も搭載しており、省電力を実現することができます。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値でESPRIMO FH90/DNのパフォーマンスをチェックしてみました(最高得点は7.9)。

CPUは第2世代Core i7プロセッサを搭載しているため、7.4と高い数値を記録。メモリは8GBを搭載しており7.6と最高スコアを記録しています。グラフィックは、CPU内蔵タイプのインテルHDグラフィックスのため5.9。HDも5.9となっています。

プロセッサ、メモリの数値が高めのため、非常に高い基本性能を発揮できると思います。パフォーマンスの面でイライラさせられるシーンは少なそうです。グラフィックスが、もうちょっと高性能なタイプだと、3Dゲームなんかも快適に楽しむことができるんですけどね。オールインワンPCということでスペースに制約があるから厳しいのかも。

ベンチマークテスト(CrystalMark 3.0)を使用してESPRIMO FH90/DNのパフォーマンスをチェックしてみました。このベンチマークは、ストレージの読み書きをテストすることにより、そのパフォーマンスを確認します。

ベンチマークテスト(CrystalMark 2004R3)を使用してESPRIMO FH90/DNのパフォーマンスをチェックしました。グラフィック以外、バランス良く高い値を記録しているのがわかります。

ESPRIMO FH90/DNのプラスだと思う点、マイナスだと思う点をまとめると次の通りです。

プラスだと思う点

• 23インチの大型液晶を搭載していながら、オールインワンPCのため、省スペースを実現。設置場所をとらない
• すっきりとしたデザインを採用
• 液晶の精細感が高く、表示が非常に綺麗

マイナスだと思う点

• 2グラフィック性能がもうちょっと高ければいいかもしれない。3Dゲームを楽しんだり、動画を編集したりする場合に、ちょっとパフォーマンス不足を感じるかも。

• 富士通ESPRIMO FH90/DNレビュー
• 1. ESPRIMO FH90/DNのセールスポイント
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• 左側面部
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